颯大と李亜

□怪我(製作中)
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「颯大さん…ぁの…」

気まずそうな顔でオレに声をかける李亜。

「どうした?」
「次の土曜日……やっぱり…何でも…ない…です…」

オレの顔を見てうつむく李亜。

「ダチと遊びてぇのか?」

コクリと頷く。

「行ってこいよ」
「良い…の…?」
「たまにゃ、羽根伸ばすのも必要だろ。」

李亜は嬉しそうに友達にメールをしてる。

「李亜」
「はい」

チュッ

呼ばれて振り向くと、抱きしめられて、キスされる。

「颯大さん…」

頭を優しく撫でてくれる。

「キャッ…」

颯大さんに抱き上げられ、ベッドまで連れてかれる。

李亜を寝かせると、颯大は覆いかぶさる。
優しく李亜を抱きしめる。
でも、それ以上のことはしない。

「颯大さん…?」
「ん〜?」
「疲れてます?」
「まぁな」
「……ぇっと…」

李亜は困ってるらしい。
華奢な李亜の上に覆いかぶさってるオレ。

オレはただ抱きしめるだけで何もしない。
李亜的にオレがエッチに持ち込まないのが不思議なんだろう。
でも…実は、オレにとってはちょっとキツかったり…。
元々、性欲強いから…。
最初からガンガンヤリまくってたら…李亜が壊れちまう。

「颯大さん?」
「何?気持ちヨクなりてぇ?」
「ぇっ…ぁっ…ぇっと…」
「オレが手ェ出さねぇのが不思議でしょうがねぇんだろ?」
「……………」
「恐い思いしてぇか?」
「でもッ…それじゃ…」
「オマエ、痛い思いして泣きてぇか?」

どちらも複雑な思いだった。
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