shortDream3

□投げやりアドバイス みっつめ
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その夜、ベランダで月を眺めていたら、私の隣にそっと奴が舞い降りた。

本当の黙るの意味は、もう目の前に現れないでほしいという意味だっただが、それは期待出来なかったので、これはまぁ予想の範囲内だ。

コイツは本当に黙るのだろうか、とチラリと視線をそちらへと向けると、キッドは切なげな目でこちらをじっ、と見つめてきた。

刹那、ドキ、と胸が高鳴った。


っは、ドキ?ドキってなんだ、ドキって。いや、おかしいって。
ドキ‥そうか怒気か。なら仕方ない。


「‥‥っ‥、」


キッドは一瞬こちらへ手を伸ばそうとしたが、すぐにその腕はおろされ、そしてその場から立ち去った。


「‥‥うそー‥。」


彼、本当に黙ったよ。


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