shortDream3

□投げやりアドバイス ひとつめ
3ページ/3ページ



次の日の学校、黒羽君が昨日、私の身に起こった事そのままを言ってきたので、私はまさか、と思った。

しかし気付いていないフリをした方が良いのかと思った私は、そうする事にした。


「で、それがなんだって?」

「そう!あのな、その子その時、目逸らしちゃってよぉ!きっと照れたんだろうなぁ。」


嬉しそうにそう話す黒羽君に、私は頬がひくっと引き攣るのを感じた。

きっと怪盗キッドは黒羽快斗君なんだろう。
そして、黒羽君が好きな人は、多分、‥言いたくないけれど私、なのだろう。

どちらも気づいていないフリをするに限るなと思った私ははぁ、と溜め息を吐きながらぼそり、と呟いた。



目を逸らされるのは照れてるからじゃないって気づこうね

(あぁーっ可愛かったなぁ!もう!)
(アンタは恋する乙女か、こんにゃろー。)



.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ