shortDream3
□すみません、誰かこの子どうにかして下さい
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「え゛」
快斗の表情が引き攣るのが分かった。
そりゃぁそうだろう。快斗‥基、怪盗キッドの天敵であるコナンが、私の隣にいるのだから。
「ちょ〜っと楓ちゃん?どういう事カナ?」
焦ったようにコナン君から少し離れて快斗が言った。
「ついて来るって聞かないんだもん。」
「だからって…あーくそ、こうなったら仕方ねーか‥。」
はぁ、と溜め息を吐いた快斗はころりと表情を変えて、新一の目線に合せると何かを小声で言った。
「ボウズ、なんで楓について来たんだ?」
「うん!あのね、新一兄ちゃんがいない間に、楓姉ちゃんにワルイムシがつかないように見張っておこうと思って!」
途端に快斗の頬が引き攣ったのが分かった。
「へぇ〜。」
ちらり、と私の方を快斗が見たと思えば、すぐに快斗は新一の方へと視線を向けた。
「けど悪いな、ボウズ。オレはコイツを誰にも渡したくねーんだ。」
「もしかしてお兄さん、楓姉ちゃんの事好きなの?」
「嗚呼、好きだぜ。」
今度は新一が顔を顰めた。
一体なんの話してんだ君達。
「っへー。そっかあ。じゃぁワルイムシは排除、しないといけないね?」
取り敢えず新一がすっごく物騒な事言ってるって事は分かった。
そしてその0円のスマイルだけどすっごく真っ黒黒助で怖いデス。
「出来るもんならやってみろってんだ。」
「もう二度と朝日を拝めねーようにしてやるよ。」
すみません、誰かこの子どうにかして下さい
(ちょ、ちょちょちょコナン君口調!!!)
((((ぜってーコイツには渡さねぇ!))))
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