shortDream3

□好き、好き、好き
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「コナン君っ!好き!!!」

「ばっ、いつも言ってんだろ?!いきなり抱き着くんじゃねーよ!!」


べりっとはがしてやりたいが小学生と高校生じゃぁどうも出来ないってのが現実だ。
コイツはこんな真夏に暑くねーのか、まったく。
しかもよくそんな恥ずかしい事をさらっと言えるよな、コイツ。


「だってコナン君可愛いんだもん!」

「‥‥。」


んな事言われても全然嬉しくねーよ、と呆れた目で見るも、相手は全く気付いていないようで、それどころかぎゅう、と抱き締めている手に力を込めやがった。

いい加減離せ、と言おうと口を開こうとしたその時、ぽつり、と楓が「新一、」と呟いた。
驚いて顔を上げると、そこには少し寂しげな笑みがあった。


「‥はやく、元の姿に戻れると良いね。」


そう言って俺から離れていこうとした楓の腕を思わず掴んでいた。
このまま本当に離れていく、そんなわけないのにそんな気がしちまって。
きょとん、と首を傾げるコイツを無視してその腕をぐいっと引っ張った。


「コナン君?」

「んな顔すんじゃねーよ。オメーには笑った顔が一番合うんだからよ。」


そっと背中を撫でてやると、楓は「ありがとう」と呟いた。


「‥コナン君。ううん、新一。好きだよ。」

「‥‥知ってる。」





好き、好き、好き
(俺が元の姿に戻ったら、オメーの倍は好き、って言ってやるよ。)




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