shortDream3

□投げやりアドバイス 後日談
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あれから、本当に黒羽君、そして怪盗キッドがぱったりと私の前に姿を現さなくなってしまった。

嗚呼、やっと私に平和が訪れたんだ。
はじめは凄く嬉しかった。

まさか自分のあの策略が、私が意図したものではなく、黒羽君が意図したものとして叶うとははじめは思わなかった。


夜、ちら、とベランダを見る。
そこにはもう誰もいなくて。

何やってんだ自分、と思いながら無理矢理布団をかぶって目を閉じた。

次の日、教室に入る。すぐに駆け寄ってくる彼の姿は、もう、ない。

自然と目がその彼を探していた。
その彼は、クラスメイトの男子と楽しそうに話していた。
こちらを見ようともしなかった。

本当に、彼の好きな人は私、だったのだろうか?
そう疑問に思ってしまう程だった。

もしかして自分の自惚れだったのかもしれない。
そう思ったら、何故か視界が滲んだ。

なんで?


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