shortDream3
□投げやりアドバイス いつつめ
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「はぁ。」
疲れた。
毎日毎日黒羽君と怪盗キッドのお相手をするのは本当に疲れる。
私に休日なんてものは訪れない。
最近では特に、前は黒羽君の時はそこまでアタックしてこなかったのに、今は猛アタックしてくるのだ。
だから余計に疲れが増すのだ。
ほら、今日もまた。
「楓ーーっ!」
最近頭痛薬ばかり頻繁に我が家からなくなるんだ。なんでか分かるかね、君。
「‥‥っはぁ…。」
私は覚悟を決めて立ち上がった。
黒羽君はきょとん、として私を見つめてきた。
「…あのね、黒羽君。私から、最後のアドバイス。」
顔を上げてしっかり黒羽君の目を見つめて、そう言うと、黒羽君がコクコクと頷いた。
私は溜め息を吐いて、最後のアドバイスを呟いたのだった。
押してもダメなら引いてみろ、相手も大喜びだ
(嗚呼!成る程!そうだよな!サンキュー、楓!)
(これで少しは私に平和は訪れる、だろうか。)
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