shortDream2

□じー。
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じー。


「・・・・。」


じーー。


「・・・・・。」



じーーー。



「・・・・・・・;」



じーー・・・。



「ねぇ、さっきから何でずっと僕の事見てるの?」



くるりと後ろを振り向き相手を見るとその人は慌てたようにえ、あ、う、と言葉になっていない声を出した。



「可愛いなぁ・・と思って・・。」



俯きながらその人がぽそり、と言った。



「えぇ?僕が?パンダくんじゃなくて?」




きょとん、として首を傾げるとその人は頷いた。



「・・・えっとー・・ありがとう?」

「あ、あの、抱き着いても良いですか、!」


おずおずとそう聞いてきた相手に驚く。



「え?」

「め、迷惑なら良いんです!」


そう言ったその人がしゅん、としているのを見て僕はふるふると首を横に振って大丈夫大丈夫。と言った。

こんな可愛い人に抱き着かれるなんて寧ろ嬉しいしね、なんて内心思っている自分を放置してじゃぁどうぞ、と一言。


「わ、あ、有難う御座います!*」


その人は嬉しそうに笑うと僕に近づいてきた。
そしてそっと抱きしめてきた。


「わぁ・・ふわふわだー、*」


そう言って頬を摺り寄せてくる。
正直僕より君の方が何倍も可愛いと思うんだけどなぁ。


「あ、そういえば君の名前は?」

「楓です、ペンギンさん。」

「あれ?僕の事もしかして知ってる?」

「割と毎日来てるんですよね。」


そう言ってもふもふー、っと目を細めてまた頬を摺り寄せてくる楓さん。
あれ、なんでこんな可愛い人に気付かなかったんだろう僕。


「ほはぁ・・有難う御座いましたー、」


そう言ってへにゃりと笑った楓さんは僕から離れた。
ちょっと名残り惜しいと思ったのは内緒。


「楓さん明日も来るの?」

「はい。そうするつもりです。」


ほわほわとした笑みを浮かべながらそう言った楓さん。
じゃぁ明日も抱き着いてもらおうかな、なんて。
今から明日が待ち遠しいや。




Fin.
 

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