longDream2 †grudge resldece† 〜恨みの館〜

□ハジマリ
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   それは望んだ場合もあるが望まない場合もある

    それは軽い思いで口にしてはならぬ言葉

   それはとても残酷なもの

    それは誰が願ったのかも分からぬ言葉

   それは人々を悲しませるもの


此処には自分が居なくてもいいだろう
大丈夫だろう
居なくても気付かない


此処も・・自分が居なくてもいい

    此処も

        此処も

            此処も


私は必要とされない

なら、居る意味なんて   無い



死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい
死にたい死にたい死にたい死にたい


死にたい  どうせ私が死んでも誰も心配しても悲しんでもくれやしない

それどころか気付いてすらくれないだろう
いや、そうに決まってる 死んでも何も無い事だって
分かってる

 でも、生きてたって何も  無い。


むしろ生きてる方が嫌だ。

なら、いっそ死んだ方が良い。
どうやって死のうか  これだけが幸せなのかもしれない
どうやって死ぬかの選択が



私は真っ暗な所に居た。
これこそが闇。

その時、誰も居ない筈なのに私以外の声が聞こえた。


私は耳を傾けてみた。
始めの内は何を言っているか分からなかったが、段々と聞き取れてきた。

声の主は誰かは分からなかった。声は言った。


「お前は命の大切さを知らないようだ。それに・・・・・・・
仲間や友達を知らない。
お前を今からとある場所へ転送する。」


私は驚いた。何を言っているんだ この声の主は。


「お前が命の大切さや仲間、友達を知ったら元の場所、此処へ戻してやろう。それではいくぞ、
ほぁたっ☆」



急に何が起きたというのだろうか、突然暗かった筈のこの場が眩しいくらいに光った。
私は目を閉じるしかなかった。






ハジマリ 終  2011.3.5

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