longDream *桜が咲く季節に*

□第10話 過去
1ページ/3ページ



今日はどうしよっかな〜*

と、呑気な事を考えながら居間へ向かった。

朝食を机に並べている菊を楓は手伝った。

並べ終え、2人共朝食を食べ始めた。

と、急に菊が口を開いた。


「楓さんは、幼い頃、どんな感じでしたか?」


急にそんな事を聞かれたのできょとんとしてしまった。


「幼い…頃?」

「はい。私は昔耀さんの家で暮らしていました。」

「‥‥、幼い・・頃・・、」


どこか考え込むその様子に、菊は少し慌てたように言った。


「‥あ、答えたくないのなら無理に答えなくても良いですよ…?」


少し慌てたように菊は言った。


「大丈夫だけど、‥私…




   "過去の事覚えてないの"」










「‥‥え、何故‥ですか‥?」


予想外の言葉だったので菊は思わず聞き返してしまった。


「…んー、分かんない、」


苦笑しながら楓は言った。
菊はそれ以上聞こうとはしなかった。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ