longDream *桜が咲く季節に*

□第7話 桜 満開
1ページ/2ページ



何日か経ったある日……




朝、楓は起きて、庭の桜の木を見た。



楓は毎日、毎日。こうして朝起きると
桜の木を確認するのだ。


さて、今日は‥‥‥‥


「‥‥‥!!!」


ぱぁぁぁあっと満面笑みになり、ある人物がいる所に走って向かった。


「菊っ!!!」


息を切らしながら楓は言った。


「おや‥、お早う御座います、楓さん。そんなに慌ててどうなさったのですか?」


優しくにこりと微笑んで菊は尋ねた。


「あ、おっ、おはよう!あのね、あのね!!桜が、桜が…!!」

「…なるほど。では、今日の世界会議で皆さんにお伝えしましょうか。」

「うん!!**」















そして、世界会議。


「Good morning!!さて、これから世界会議をはじめるぞーっ!の、前に。菊と楓ー!君達何か意見があるのかい?」

「あ、えぇっと‥意見、と言いますか‥。」

「あのね、皆でお花見しよう!」

『お花見…?』

「あ、前菊ん家でやったあれかい?」

「あ、はい、そうです。」

「ふぅん‥まぁ良いんじゃねぇか?俺は賛成してやっても良いぞ。」

「ヴェ!お花見‥?またやるんだ!今度は楓ちゃんも一緒か〜…*楽しみだなぁ〜…*」

「花見か。それは良いが、酒は飲みすぎないように‥‥、」

「HAHAHAHAHA!菊ー!団子いっぱい用意してくれよっ!」

「ええ。分かりました。」

「おまっ、アル!それくらい自分で用意しろよなっ?!」

「えー、面倒なんだぞ。」

「こんのメタボ野郎!菊だって面倒に決まってんだろ?!」

「えー。そんな事ないぞー?な!菊!」

「Σえ。あ‥まぁ‥はい、」

「ほら!菊だってこう言ってるじゃないかっ!」

「そっそれはお前があまりにも‥だな、」


ギャーギャー言い合っているアーサーとアルフレッド。
食べ物は何を持っていこうか悩んでいるフェリシアーノ。
頭痛がしてきたルートヴィッヒ。
おろおろしている菊。


「お花見かぁ…楽しみだね〜‥*」


にこっと笑いながらイヴァンが言った。


「そっそそそそそうですね‥!;」


トーリスは引きつり笑いを浮かべながら答えた。

そんな会議を見て、楓は、嗚呼、ヘタリアの世界は良いな、と改めて思っていた。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ