longDream *桜が咲く季節に*
□第7話 桜 満開
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何日か経ったある日……
朝、楓は起きて、庭の桜の木を見た。
楓は毎日、毎日。こうして朝起きると
桜の木を確認するのだ。
さて、今日は‥‥‥‥
「‥‥‥!!!」
ぱぁぁぁあっと満面笑みになり、ある人物がいる所に走って向かった。
「菊っ!!!」
息を切らしながら楓は言った。
「おや‥、お早う御座います、楓さん。そんなに慌ててどうなさったのですか?」
優しくにこりと微笑んで菊は尋ねた。
「あ、おっ、おはよう!あのね、あのね!!桜が、桜が…!!」
「…なるほど。では、今日の世界会議で皆さんにお伝えしましょうか。」
「うん!!**」
そして、世界会議。
「Good morning!!さて、これから世界会議をはじめるぞーっ!の、前に。菊と楓ー!君達何か意見があるのかい?」
「あ、えぇっと‥意見、と言いますか‥。」
「あのね、皆でお花見しよう!」
『お花見…?』
「あ、前菊ん家でやったあれかい?」
「あ、はい、そうです。」
「ふぅん‥まぁ良いんじゃねぇか?俺は賛成してやっても良いぞ。」
「ヴェ!お花見‥?またやるんだ!今度は楓ちゃんも一緒か〜…*楽しみだなぁ〜…*」
「花見か。それは良いが、酒は飲みすぎないように‥‥、」
「HAHAHAHAHA!菊ー!団子いっぱい用意してくれよっ!」
「ええ。分かりました。」
「おまっ、アル!それくらい自分で用意しろよなっ?!」
「えー、面倒なんだぞ。」
「こんのメタボ野郎!菊だって面倒に決まってんだろ?!」
「えー。そんな事ないぞー?な!菊!」
「Σえ。あ‥まぁ‥はい、」
「ほら!菊だってこう言ってるじゃないかっ!」
「そっそれはお前があまりにも‥だな、」
ギャーギャー言い合っているアーサーとアルフレッド。
食べ物は何を持っていこうか悩んでいるフェリシアーノ。
頭痛がしてきたルートヴィッヒ。
おろおろしている菊。
「お花見かぁ…楽しみだね〜‥*」
にこっと笑いながらイヴァンが言った。
「そっそそそそそうですね‥!;」
トーリスは引きつり笑いを浮かべながら答えた。
そんな会議を見て、楓は、嗚呼、ヘタリアの世界は良いな、と改めて思っていた。
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