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『…わりぃ、加減を忘れてた……』

「いや、オレも悪かったし…。こっちこそ悪かったな」


ジタンにヒールクラッシュをくらわせたエイルはその後、マーカスと共にジタンをプリマビスタへと運び手当てをしていた。

奇跡的に大きなケガはなく、しばらく横になっていれば体力は回復する程度だったのでエイルは安心した。


「…にしてもヒドい話やなぁ。女の子を男と間違えるなやんて」

エイルの後ろから話しかけてきたのはプリマビスタ内での紅一点、ルビィ。ジタンが気を失っている間にエイルと仲良くなったらしい。

『いいよ、ルビィ。紛らわしい格好してた俺も悪かったし、仕方ねぇよ』

エイルはそういうと、ジタンにヒールクラッシュを食らわせた時にできた小さな切り傷の手当てを始めた。
ジタンは傷が染みるのか少し顔を歪ませたが、ガマンした(ようにエイルには見えた)。




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