disk:1

□2
1ページ/4ページ



〜エイルside〜


『!! …ここは?』


俺が意識を取り戻すと、目の前には草原が広がっていて海も見える。周りを見回してみても見えるのは草原と海だけ。

周りを見回しているせいで、俺は後ろから近づいてくるモンスターに気が付かなかった。


『…がっ!?』


俺は後ろからいきなり殴られ、再び意識を手放した。










『う…ん。こ、こは……?』


俺が目を覚ますと、そこにはレンガ造りの天井が見えた。
どうやらここは街の一室らしい。


『(…あれ、ここどっかで見たことある気が…)』


俺は寝ていたベッドから体を起こした。どうやら二段ベッドだったらしく、高さがある。


俺は辺りを見渡すと、三人の男が部屋にいたのが見えた。

一人目は赤い髪の男が壁に背を預けており、青いバンダナをつけた男は少し俯いていた。

そして、イスに座っていた男は見覚えのある金髪としっぽが生えた男だった。


『え……。な、んで…』

「あっ、目が覚めたンスね!」


「よかった」と言いながら、青いバンダナの男が駆け寄ってきてベッドから俺を降ろしてくれた。
俺が再び周りを見渡すと、床には散らばっている書類らしき紙が広がっており、中央には丸いテーブルが置いてある。


『ここって…リンドブルムか?』

「よく分かったっスね。ここはタンタラスのアジトっス」


俺はなぜタンタラスのアジトで寝ていたんだ?


「あんた、あんな所に突っ立ってたら危ないっスよ」

『あんな所?』

「…ったく、そんな軽装備で外に出たら狙われるだけだぞ」


俺は自分の体を見た。服がボロボロになって、あちこちに肌が露出していた。露出している肌には包帯が巻かれており、消毒液の匂いが体からする。
後で服縫わないと駄目だな…。




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ