花屋の小さな怪物

□8輪
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真選組屯所の食堂


ガラガラッと勢いよく開け、おっはよおおう!!!とほぼ叫びながら登場する名前。

ガッチャーン、パリーン!!

その声に驚いた隊士たちは次々に茶碗を落とした。




『やっまざっきさーん!!』


「・・名前ちゃん、もう少し・・・なんでもない。どうしたの?」


何か言いたげな山崎だったが、言っても無駄だなと悟りやめたようだ。


『おは〜。あのさ、化粧教えて!』


「「「「ブーッッ」」」」


この名前の一言を聞いた隊士たちは食事中にも関わらず一斉に吹いた。






「なんでいきなり化粧なんかするんですかねィ。」

「知らねえよ、んなこたぁ。」
「名前ちゃんがァァ!!!男を知ろうとしてるぅぅぅ!!!!!!勲かなしぃぃぃ!!!」

「こ、近藤さん!そんなことあるわけねぇだろ!!!」

「土方さん、すごい汗ですぜ。」

「う、うっせぇぇぇ!!!」



名前と山崎が去っていった食堂では近藤(土方も)が暴れていた。







〜山崎の部屋〜


「名前ちゃんは何でいきなり化粧を?」

『あー、今日ちょっとイロイロあって。』

「そうなんだ。(イロイロってなんだァァァ!!!)」

『あ、セクスィーな感じにしてね?色気モンモンな感じの。』
「ムンムンね。服はそのままなの?」

『うん!仕事終わったら銀さんのとこ行って着替えるから。』
「・・旦那のとこで?もしかして今日は旦那とデートとか?」
『あ。・・アレだよアレ。あのー、そうそうアレ!』

「アレしか言ってねえよ!!で、結局?」

『ワタクシを詮索したら痛い目見るでござんすわよ、オホホホホ』

「なに、その言葉。僕初めて聞いたよ。」

『しょうがない、山崎さんにだけ教えてやろう。』

「え、いいの?」

『その代わり、絶対内緒だよ?』

「う、うん。」

名前のヘラヘラした雰囲気がいきなり代わり、少し驚く山崎。

『実は・・今日だけ遊女になるんだ。』

「あ、そうなんだ。・・・って、・・・ええええええーーーーーーーーーーーーーー!?!?」


「どうした山崎!」

「名前に襲われやしたか?」

「名前ちゃんがそんなことをををを!?」




今の山崎の叫びで一番ばれたくないトリオが来てしまった。






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