花屋の小さな怪物
□6輪
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次の日の新聞やニュースは
"ミントンで町半壊"
という話題で持ちきりだった。
『土方さん見て!うちのかっこいい着地シーンが新聞にでっかく載ってる!!』
「お前馬鹿だろ。」
『ひどいなー。で、うちはいつまで此処に?』
「分からねえ。近藤さんが今日聞いてくる。」
『そっかあ。』
「まぁ覚悟は決めとけ。」
昨日、土方さんとの問題も解決しスムーズに話せるようになった。
ミントン事件から一夜明け、名前は真選組屯所の取り調べ室にいた。
山崎は、土方さんにボッコボコにされ入院中だ。
ガチャ
「名前ちゃん。」
近藤さんが取り調べ室に入ってきた。
「今日松平のとっつぁんの所に行ってきたんだがな、かぶき町で壊したものの賠償金を立て替えてくれるらしい。」
『えっ、賠償金とかあるんですか。え、やべーよおいやべーなおい』
「でな、松平のとっつぁんが会いたいんだと名前ちゃんに。」
『え?』
「だから今から一緒に行こう。」
『「(絶対なんかある)」』
名前と土方は同じことを思っていた。
車に乗り込む名前。
運転席には近藤、助手席には土方。
・・・・・・・
「着いたぞ。」
土方さんに声を掛けられ車を降りる。
"長官室"
コンコンッ
「近藤です、失礼します。」
近藤さんに続いて土方、名前の順に部屋に入る。
『こんにちは。名字名前と申します。この度は賠償金を立て替えていただきありがとうございます。』
「俺は〜松平片栗粉だ。まっちゃんって呼んでくれィ。単刀直入に言う。名前ちゃんかわいぃぃ〜からおじさん立て替えじゃなくて奢ってあげちゃう。」
『キャハッ!まっちゃんまじサイコー!!大好き!!』
「「・・・・・」」
「でも1つだけ条件がぁ〜ある。週2で真選組の女中をしてくれ。」
『もちろんですよまっちゃん〜!(週2で女中するだけで賠償金チャラ!)』
「じゃ、今からおじさん夜の町に繰り出すからぁ〜よ。」
『行ってらっしゃいませ!次会えるとき楽しみにしてますねっ!』
名前はとびっきりの笑顔を見せる。