永久の幻想

□プロローグ
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疲れた体を引きずり帰路につく俺

あまりにも忙しい仕事に翻弄され、まともな睡眠すら取れていない

そんな俺を心配してくれた上司がくれた、二日だけの貴重な休みを満喫するために俺は家へと帰る

通りには、遅い時間だけあって人はまばらだ

「ふぁ〜・・・、ねみぃ・・・・・・」

本当に眠い

「急いで帰ろ・・・」

何事もなく俺は家の近くのT字路まで行き着く

「ん・・・・?」

T字路の真ん中に男が寝ていた

危ないな・・

「あの〜、危ないですよ」

取り敢えず、声をかけるが

「・・・・・・・・・」

返事がない

「あの、危ないから起きてください」

揺すってみるがやはり反応がない

「これは・・・」

男の呼吸を確認する

「息をしてない」

脈をとり

「脈は・・・・ある!!」

急いで救急車を呼び

「よし・・・」

俺は応急処置を始めた






俺が、男を見つけてから10分後に救急車は到着した

俺は彼が搬送されるのを見送り

「さて、俺もかえ・・ろ・・・・う・・・・・・」

急に眠気に襲われ、意識を手放した

キュルルルーーーーー

そんな、車が急ブレーキをかけたような音を聞きながら
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