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□いちばん最初にみえるもの。
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最近、昼寝から目が覚めると、何故だかいつも沖田くんがいる。


今も、柔らかい青草が敷き詰められた土手での昼寝から目覚めたトコロなのだが、やっぱり沖田くんがいる。


目を開いて、沖田くんと目があった瞬間、満足そうに笑って…



『オハヨーゴザイマス、旦那。じゃ、俺はこれで。』



そう言って、去っていく。


俺は、寝起きのアタマで何だったんだ?と思う。


それが結構な頻度であるので、常に謎だ。


公園のベンチで昼寝してても、駄菓子屋の軒先で昼寝してても、川べりの土手でも、万事屋のソファーでも…


なんでか、沖田くんはいる。


俺が目を覚まして沖田くんを見ると、ふわっと笑って『じゃあ、』と言って去っていく。



あまりにいつもいるものだから、この間なんて、珍しく目覚めて沖田くんがいなかったとき、うっかり


『あれ?沖田くんは?』


とつぶやいてしまった。

しかも、万事屋のソファーで昼寝してたときだったので、神楽に聞かれた。

しまった、と思ったときには、既に不審そうな顔してこちらを見た神楽に



『気持ち悪いアル…』



と言われてしまって凹んだ。


なにやってんだ俺。



目を開けて、最初に見たものについていっちゃうアヒルの子じゃないんだから。

もういい大人なんだから、しっかりしろ、俺!!












………でも、目を開いて、最初に見るのが、あのよくできたお人形みたいな顔の微笑みって、やっぱりちょっとクセになっちまうな〜…



なんて、思っちまったなんてコトは、絶対に秘密だ!






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