sweet story  【日常編】

□ミーの永久任務
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「・・・それよかオマエ、なんで4つのポケットに1枚ずつハンカチ入ってんの?」
(love story『星が輝く夜に』より)

前にミーが気を失ってセンパイが介抱してくれた時に聞かれたけれど、それにはセンパイには内緒の理由がちゃんとあって

その話はミーがヴァリアーに(強制的に)連れて来られた時まで遡るのだけれど−−−





* * * * *

「う゛ぉい、新入りィ」

「うるさいなー。アンタの声どうにかなんないんですかー」

「いいから聞けぇ、大事な話だぁ゛」

「…はいー?」


わざわざミーの部屋までやって来た隊長から聞かされた『プリンスザリッパー』と『覚醒』の話

最近はそういう状況に陥る様な事にはなっていないらしいけれど、前任者が白い人のトゥリニなんとかってヤツかなんかのせいで自害してしまってから、落ち込んだり暴れたり他の幹部も手がつけられない状態だったらしい

「ベルとマーモンはよく一緒に動いていたからなぁ」

(知るか、そんな事…)

隊長が言うには、とにかく一人にしておくのは危険だ、何をしでかすか分からない。だからミーに彼が無茶をしない様に、血を流させない様にそばで見ていてくれ…と

「なるべくベルとお前を組ませる様にするからなぁ゛」

「意味分かんないですー。なんでミーがあんな奴のお守りなんかしなきゃなんないんです?」



自分の事を『王子』とか呼ぶイタイ奴なんか知るか…と正直そう思った

「そんなに心配ならアンタがくっついてりゃいいじゃないですかー」

「……う゛ぅぅん、それが出来りゃあ、お前なんかに頼まねえさ」


* * * * *
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