華咲く乙女の運命
□-肆-
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『うぅ……』
ぼやけていた視界がだんだんはっきり見えてくる。
『…空?』
体を起こして周りを見渡すが、周りは木しかない。
『ぅ…』
ふと昨日の事を思いだす。
湖の中に落ちなかったっけ…?まいっか…
『あ!お城に帰らなくちゃ!』
立ち上がって、思った。
どこから来たっけ……?
最悪…道に迷った。迷子になっちゃった…
『…たぶん、こっち!』
そう言って歩き出す。
あれから30分。
『ここ、どこなのぉ〜!』
つい、叫んでしまった。
『ごほ…ごほっ』
さすがにこんなに歩くと…
あぁ、ちょっと休憩しないと…
そして、木の陰に座った。
。