兵士達の噂話(短編小説)

□コードギアス―反逆の孫家―
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「あっははー♪」


「雪蓮、前に出すぎだ!!」


「策殿は相変わらずじゃのぅ…」


EUの大地を縦横無尽に暴れ回る紅いカラーリングのされた3機のサザーランドカスタム。


その周りにはEU連合のナイトメアフレームの残骸が積み上がっていた。


この紅い3機のサザーランドカスタムには転生者が搭乗していた。




シェレン・ウィスパーグ伯


メイリン・サーシェス伯


サイ・レズモンド伯




三国が争う戦乱の最中、志半ばで果てて逝った英雄達…。


―――雪蓮、冥琳、祭の3人は気付いたら赤ん坊だった。


再開できた事を喜び、3人は子供時代を過ごした。


3人は大人になり、士官学校に行く事になった。


3人の母親は軍出身のブリタニア貴族で、ナイトメアフレームのテストパイロットをやっていた事があり、娘達もきっと強いに違いない…と言う理由で、である。


士官学校では大変な事が毎日起きた物だった。


生身での格闘戦で、からかってきた教官を雪蓮がナイフで一撃で倒したり、演習中に酒を飲んでいた事が教官にバレて逆ギレした祭が1(祭)対7(教官’s)で勝ってしまったり、その事後処理に追われる冥琳が不憫でならない事は言わずもがなだろう…。


そんな3人だったが成績は優秀で、常にこの3人で上位3位を占めていたので、卒業後に激戦区であるEUに配属された。




「あ、弾切れちゃった…めーりん予備弾倉ちょーだい♪」


「まったく…ほら、これを使え。…ん?」


「どうしたのじゃ?」


「本部から撤退命令だ。ポイントS-4に向かうぞ」


「えー、まだやり足りないんだけどなぁ…」





EUに配属され、少尉の階級を与えられた3人はとある作戦で上官に連れられて、ナイトメアフレーム遊撃部隊の3小隊で敵の補給基地を潰しにかかった。


結果は失敗、敵の情報操作によって送られた偽情報を信じたブリアタニア軍は待ち伏せを受けて、合流ポイントに集まった3人以外は全滅。


孤立し、装備もエナジーフィラーも心許なく、撤退できるポイントに居なかった彼女たちは基地への突撃―――もとい、カミカゼアタックを敢行した。


彼女ら3人は、雪蓮を前衛にして近接戦を担当させ、冥琳に中衛で指揮または支援、祭は後衛にて遠距離攻撃…とまぁ、常に動き回って敵を翻弄。


敵基地のナイトメアフレーム部隊をあらかた潰し終わった頃に、冥琳の呼んだブリタニア軍の援軍が到着。


ブリタニア軍基地に帰投した彼女らは、ボロボロの3機で基地を潰した事、敵の大規模侵攻を数週間遅らせた事の報酬として紅くカラーリングのされた試作改良型サザーランドを授与した。


何故紅かというと、先のEU軍補給基地襲撃戦でのカミカゼアタック―――もとい、3機による高機動戦で生まれたナイトメアフレームの残骸から生まれる炎で機体が紅く見えたかららしい。


中尉に昇格し、特殊遊撃部隊として出撃を繰り返す内に、彼女らにとある渾名が付いた。




「どうせ本隊が楽したいから呼んでるだけじゃないの?戦うのはいいけど、本隊の連中…めんどくさい石頭が多くて嫌なんだけど…」


「…はぁ……(胃が痛い)。……いや、本国からのお客人らしい…」


「客人…激戦区の前線基地にお偉いさんとは……しかも本国の客人のぅ…紅い三連星を護衛に充てる、と言うところかの
?」


「ふーん…私たちを護衛に充てるなんて、よっぽど偉い人なんじゃない?」




―――紅い三連星


補足の出来ない高機動戦、息のあった見事なコンビネーション、紅く塗られた3つの機体…まるで三連星のようだということから付けられた渾名である。


この名はEUでも有名で、懸賞金まで懸かっているらしい。




「あー、めんどくさいなぁー」


「お偉いさんの相手は面倒じゃしの…」


「……ふぅ…………(無言で錠剤、胃薬を流し込む)」


「はいはい、わかったわよ…それじゃぁ……行くわよ?」


「「Yes, my load!!」」







コードギアス―反逆の孫家―















……………始まらないwww

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