PARODYA

□もう一つのグレン誕生日
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7月10日




ユウ『グレン様、お誕生日おめでとうございます』


アラン『わぁ!すごいケーキだな!ユウが作ったのか?』


ユウ『はい、僭越ながら私が厨房をお借りして作らせていただきました』


グレン『……ユウが?』


ユウ『どうぞグレン様、お召しあがりください』


アラン『グレン兄ちゃん、ケーキ好きだろ?食べてみなよ!』


グレン『べ、別に好きって訳じゃ…!まぁ…せっかくだから……』


ガキンッ!


グレン『……』


アラン『すごいな〜!ユウこのケーキ、フォーク弾いたぞ?』


ユウ『そちらは食用ではなく模倣です(笑)』


グレン『それってレストランとかの入口によくある……』


ユウ『それです(笑)』


アラン『えー、じゃあケーキは食べれないのか?』


ユウ『ああ、アラン様にはこちらを。どうぞお召しあがりくださいませ』


アラン『わ〜い!いただきます!』


ユウ『グレン様はそちらをレッツトライ(笑)』


グレン『食えるか』


ユウ『それからグレン様には私からこちらを……』


グレン『……プレゼント?お前がか?』


ユウ『と、見せかけてのただの空き箱(笑)』


グレン『わざわざラッピングするな、紛らわしいな!』


ユウ『中には私からグレン様への恨みつらみを詰めておきました。といってもそこはやはり、ただの空き箱(笑)』


グレン『誕生日に空箱を人に送り付けて楽しいか?』


ユウ『それはもう(笑)』


グレン『笑うな、ムカつくな』


ユウ『そしてこちらがグレン様を祝うくす玉です』


グレン『くす玉?』


アラン『くす玉って何だ?何か出てくるのか?』


ユウ『さぁ、グレン様。こちらの紐を引いてくす玉を割ってくださいませ』


グレン『……こうか?』


パカッ


ユウ『と、見せかけての何も出ない(笑)』


グレン『……お前な、人の誕生日にさっきからそんな嫌がらせをして楽しいか?』


ユウ『至福のひと時です(笑)』


アラン『ユウ、楽しそうだな!』


ユウ『そして出番が遅くなってしまいましたが、クラッカーをご用意致しましたのでアラン様、どうです?ご一緒にグレン様をお祝いしませんか』


アラン『クラッカー?これ引っ張るのか?』


ユウ『はい。アラン様だけでは危ないですので私も一緒に引きますね』


グレン『どうせそれもまた何も出ないんだろ?』


ユウ『いいえ、こちらは本物のクラッカーになります。ではアラン様、危ないですので天井に向けて紐を引きましょうか』


アラン『わかった!』


スカッ(クラッカー不発)


グレン『……』


ユウ『と、見せかけてのやはり何も出ない(笑)』


グレン『……お前な』


アラン『何だ、何も出ないのか?』


ユウ『アラン様にはあちらにちゃんとしたクラッカーをご用意してありますので、存分と後程お楽しみください』


グレン『ユウ、人の誕生日くらい嫌がらせとかいい加減やめろ』


ユウ『嫌がらせだなどグレン様、私がそんな事……』


グレン『じゃあ何だっていうんだ』


ユウ『嫌がらせです(笑)』


グレン『お前な!』


ユウ『では最後にこちらを、グレン様』


グレン『何だ?』


ユウ『私からグレン様へのバースデーカードです。中には祝いの言葉をしたためさせていただきました』


グレン『お前がか?祝いの言葉……?』


アラン『何だ?兄ちゃん、何て書いてあるんだ?そのカード』


グレン『……えっと』


“バカが見る〜(笑)”
※カード内容


グレン『……』※イラッ


ユウ『グレン様、お誕生日おめでとうございます?(笑)』


グレン『疑問形にするな、ムカつくな!お前、最近それ多いぞ』


アラン『グレン兄ちゃん、誕生日おめでとう〜!』





HAPPY BIRTHDAY!グレン!(笑)



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