Don't miss a good chance.(長編)

□Don't miss a good chance.4
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「で、恋人になってもらう約束をした…と。」

「うん♪」

……ああ、珍しいもん見ちゃった。…息子の頭に花が咲いてる…恋人のフレーズがそんなに嬉しかったの…。

そうね、おかしいとは思っていたわよ。ていうか、知ってたわよ。

持ってる意味あるの!?って位、鳴らない使わない役立たないだったケータイが夏以降、やたらと活躍してるし。

一回、気になってこっそりケータイの履歴を覗いたら健二君の名前しかないし。待ち受け健二君だし。

今までは面倒臭がって中々行かなかった東京でのスポンサーとの打ち合わせも1か月と空けずに行ってるし。

仏頂面がデフォかっ!てくらいのあんたが健二君とビデオチャットしてる時はいい顔してるし。

言ってたらきりないし!!!

あ〜〜〜あ。健二君かわいそうに。いい子なのに。こんなのに目を付けられたら、逃げらんないわよ…。

「そんな訳で、僕は池沢家を継ぐ事は出来ないから、美佳に婿でもとってね。」

「そこまで??!!!」

あんたまだ中2になるとこでしょーが!

「何か文句あるの?」

いや、普通アリアリでしょう!親なら。

「…別に、折角イケメンに産んであげたのに無駄だったな〜と思って。」

「何言ってんの!?健二さんって、超面食いなんだよ?はっきり言って、今はこの顔でだまくらかしてる様なもんなんだから!!」

あ、言い切った。

「イケメン万歳だよっ」

はいはいはいはい。あ〜〜〜〜もうやだ、この子。一歩間違えれば犯罪者まっしぐらだわ。

目的の為なら手段を択ばないを地で行ってるし。

健二君には悪いけど、身内から犯罪者を出さない為にも、是非恋人に昇格させて欲しいわ。

あ、けど、今の年齢で恋人とかなったら、違う意味で犯罪くさい事になりそうな………。

「お父さんには、お母さんから言っといてくれる?」

「えーー!!嫌よ!自分で言いなさいよっ」

「面倒臭い。」

「私だって面倒臭いわよっ。」

だって、泣かれるじゃない!!あんただって分かってんでしょ!

「あんた、お父さんにとっては自慢の一人息子なんだから、自分の事は自分で責任とりなさいよね。」

「………」

そんな恨めしそうな顔で見たって駄目よ。私は今、美佳の世話で大変なんだから、お父さんの世話まで見れないわよ!

「もう、自分の親も説得出来ないなら、健二君を恋人になん…」

「わかった。自分で言う。」

最後までは言わせなさいよっ。

「じゃ、そういう事でいい?」

「駄目って言ったら何か変わるの?」

「ううん。」

また言い切ったわね。

まあ、いいわよ。わたしは。あんたの偏屈な性格はよ〜〜〜く、わかってるわ。

説得するだけ無駄だって。

あんたは好きに生きればいいわ。

けど、お父さんはあんたの本質には気が付いてないし、一般的に言えば、非常に出来がいいあんたに妙に過大な期待を抱いてるからね〜。

ああ、佳主馬に言わせたところで、結局私に泣きついてくるんだろうな〜〜。

は〜〜〜〜。面倒臭い。









お待たせしました〜!やっと続きをUPしました!!え?え?ま、待ってない?いや〜ん。でも、私が楽しいからいいや。
聖美さんをどんな人にするかで試行錯誤してたら、結局突き抜けた人になりました。このシリーズはギャグだしね。
間が空いたわりに短くてごめんなさいですが、このターンはこれくらいさっぱりしてた方がいいかな〜と、あえて余計な説明とかは省きました。
次は、佳主馬にプッシュされまくる健二かな??とりあえず、しばらくはバレンタインの方に専念するので、こちらの更新はまた少し空きます。

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