立海大付属中学校

□天使の歌声
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「テニスなんてもう無理だろう……」





な…なんだって……?









テニスなんて無理……?

俺が…?テニスができない……?



しばらくして医者が出て行った
しばらく空を眺めいていた





【テニスなんて無理だろう】

この言葉がリピートされる。



気が付いたら体が勝手に動き
病室をでて階段を上っている


"どこにいくのだろうか?"

なんて思っていたらある扉の前でピタッと
体がとまった


"…屋上?"


屋上の扉だった



扉には



[立ち入り禁止]




手をかけると



ガチャッ




「……立ち入り禁止なら鍵くらいかけとけよ…」


あけると同時に歌が聞こえてきた







♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪





…すごい透きとおったキレイな声で
切なそうに歌う女の子
栗色の腰くらいまである髪は
太陽に照らされ輝いていた



まるで天使のようだ






バタンッ







扉がしまった
結構大きな音がした





女の子はビクッとしてこっちを向いた






「やぁ歌、うまいんだね」

『……ありがとう。でもなんでここにいるの?』

「鍵が開いていたからね」

『鍵が開いていたからきたの?』

「え?」

『…何しに来たの?』




彼女は何もかもお見通しのような眼で聞いてきた



……答えられない




『………死ににきたの?』


「ッ!!?」


……俺は死ににきた
テニスができないなんて俺じゃない
そう思っていたら勝手に体が動き屋上に来ていた











『……なんで?』

「え?」

『なんで死にたいの?』




彼女の眼に何か光るものが見えた



















俺は話した。
テニスが出来なくなった事

彼女は何も言わず最後まで聞いてくれた
すごく話しやすかった





『……そっか…』

「俺からテニスをとったら何も残らない」

『……あきらめるの…?』

「え?」

『知ってる?人間って…奇跡を起こせるんだよ?』

「……?」

『私…私も言われたの。もう一生声が出ないって……』

「!!?」



びっくりした。彼女の声はすごくきれいで
そこらの歌手なんかよりもとても上手で
声が出なかったなんて信じられなかった



『その時は絶望したよ…あなたみたいに私から歌をとったら何も残らないって』

「…………」

『でも、私は死のうなんて思わなかった。このままあきらめるなんてくやしいしね。」

へへッと笑う彼女を見て俺の目から何かがこぼれおちた



『あきらめないで、絶対テニス出来るようになるからさ。それにあなたを信じてる人を裏切っちゃダメでしょ?』

クスッと笑った彼女


バンッ!!!

「ゆきむらー!!!!」

「さっ真田!!?」

「俺達は無敗でお前の帰りを待つ!!」

「!!?……………うん!」

振り向くと彼女はいなくなっていた

天使のような歌声を残してー…

「ありがとう…」

そう呟いて真田と下へ降りて行った


END









あとがき

グタグタとか気にしたら負けー
彼女の歌を一度聞いてみたい!!!ちゅーかんじ(汗)
彼女が歌っていた歌は個人的に
空もとべるはず
がいいなぁ〜って思ってたりする。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

By慶葵

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