小説(短編)
□橋弥くんの一日
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ピピピ…
目覚ましがなる。
いつものことながら
うるさくて堪らない
もうどうでも良くなって後先考えずその目覚ましを投げる。
ガシャン、と音がしそれを見ればものの見事に粉々だ。
…また、か。
ふと、ため息をつけば思い浮かぶ、彼女のこと。
表情がくるくるとよく変わり、少々五月蠅いが見ていて飽きない。
さて、今日はどうやって遊ぼうか。
そんなことを考えているうちにチャイムが鳴る。
いつもより少し早いなと苦笑しながら覗けば、
さっきまで頭を支配していた君が居て
思わず笑みがこぼれる
可笑しいな。
少し前だったらあり得ないこと。
…さぁ、今日は何をして過ごそうか。
ねぇ、
ヒカリ?
End