デジモン
□勇気と知識
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太一さん。
僕、キャンプに参加する前から太一さんに憧れてました。
ち、違います!!
好きとか…そんなんじゃなくてですね…
その、サッカーしてる太一さんがかっこよくて…
だから違いますってば!
ほら
僕、勉強くらいしか取り柄なくて孤立してたんですよね
別に太一さんに対して「僕は勉強しかできませんから」とかそういう意味でじゃなくて…
あぁもう拗ねないでくださいよ
で、サッカーしてる時の太一さんが生き生きしてて、それをみて僕、憧れたんです。
だから子供会に入って、少しでも貴方に追いつけるようにしてたんです
いや、僕もサッカーしますけど...
そりゃ一応部員ですからね
僕がもし冒険の中で成長しなかったら、もしかすると太一さん。
僕、太一さんになんか好きとかそういう気持ちにならなかったかもしれません。
えっと…
今の僕は太一さんの事たくさん見てますから!
ヒカリさんに笑われてる太一さんも、空さんに呆れられてる太一さんも、ヤマトさんに生暖かい目で見られる太一さんも、全部全部ちゃんと見てますから。
って、何落ち込んでるんですか!?
ちょっと、…た、太一さん?
僕は貴方に惚れました。
僕は誰よりもずっと近くにいますから。