稲妻

□自販機
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流石にここまで寒くなると指がかじかむ。
歯がカタカタと震え、吐き出す息は白い。

――ホッ

息を吐きだし白い様を見る。


(俺は何をやっているんだか...)


自分の繰り返す行動が子供じみて口元が緩む。

(…そろそろ帰るか)


そう思い足を引き返すと校門付近に円堂がいた。

「……バカが」


少し小走りで円堂に駆け寄る。

「円堂、何やってるんだ?風邪引くぞ」

「鬼道を待ってたんだ。今日は鬼道と帰りたい気分なんだよなー」

「まったく…(どんな気分だ、それは)」


 
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