稲妻
□甘いものは好きでしょう?
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「鬼道さん、甘いもの好きですか?」
「…は?」
「甘いもの、好きですか?」
俺の問いにきょとんとする鬼道さん。
まぁいきなり聞かれたらそうなるか。
「別に嫌いではない」
鬼道さんって結構遠回しに答えるんだよな。
嫌いではない=好き
俺の中での勝手な解釈だから本当にそうかなんて分からない。
「そうなんですか、よかったら俺、持ってきたんでクッキー食べませんか?」
「い、いいのか?」
「もちろんですよ」
す、と皿を出しクッキーを並べる。
「…いただきます」
小声ながらも呟くのが聞こえた。