その覚悟の先には…
1ページ/1ページ



わかっていた。
この手を取れば、この先に何が待っているのかぐらい。

「行こう?」
「…うん」

わかっていた。
あなたが差しのべたその手には、自分にとって最悪の結果がある事ぐらい。

「…ねぇ」
「どうしたの?」

それでも私はその手を取る。
例えその先に何があろうとも。
大丈夫、もう覚悟はできてるから。
だからどうかあなたは知らずにいて。

「なんでもない…」


(私が滅びる最後の日まで…)



私は、あなたの手を拒みはしない。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ