あいうえお。

□僕に、平等に、与えられる。
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目、鼻、口

胸、膝、背中

そうやって人間という形を形成して
地球という丸い惑星に生まれ落ちる。


私は人間という生き物に部類されるけど

誰とも相容れず
交わらず、溶け合わず

誰とも違うようで

認められない残酷な世界の端っこで
体育座りで泣いている。

丸い惑星なのに
全てがトゲトゲしていて角張っていて
どこにも入り込めない悲しい生き物です、私は


唯一無二だけど
誰とも違うけれど

私は人と一緒が良くて
誰かと手を繋いでいたくて、抱き合っていたくて

辛辣な空間に何の抵抗も出来ずに鼻を垂らす


ただ、情けない私にも平等に与えられるそれは聴覚や触覚に、繊細な肌触りで撫で、的確な刺激で酔わす


誰にでも平等だ
私は嬉しかったんだ

そうだ、ここには拒絶という隔たりは生まれない

ありがとう、ふいに口から出た言葉
それは不器用ながらも精一杯の心そのもの


流れくる音の波
私に備わった耳に入り込む心地よい感触


そうです
私の味方は…


どうもありがとう
これからもよろしく

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