03/23の日記
15:05
リンドウ夢※パラレル
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ふと目が覚めると、アタシは知らない場所にいた。
まわりを見てみると、ビルにぽっかり穴が空いていたり、ボロボロになった教会らしきものがある。
「何処だ?ここ…」
アタシは自分のベッドに居たはずなんだが…。
そんな事を考えていると、近くで物音がした。
そちらの方を見てみると、大型の動物の影が見えた。
――――……嘘…なんでこんな所に大型の動物が居んの?
まさか…檻から逃げ出してきたの?
パニくりながらそう思っていると、その大きな影の主が曲がり角から出てきた。
しかし、その主はショウが思っていたものと大きく違い過ぎていた。
白い獅子の様な姿をしているが、顔はまるで女神像みたいだった。
高らかに咆哮をあげたソレはショウに向かって突進してくる。
――――ヤバッ!このままだと死ぬ…
そう思い、ギュッと目を瞑った。
しかし、想像していた衝撃は来ない。
恐る恐る目を開くと、ショウの前には大剣でソレの攻撃を防ぐ、一人の男性がいた。
その人はこちらを振り返り、アタシは目を見開いた。
「リンドウさん…!?」
彼は、ひょんな事からショウの家に住んでいる雨宮リンドウだった。
「どうして…」
そう言い掛けたその時、アタシ達の後ろからもう一匹、今度は黒い獅子が襲ってきた。
リンドウは、ショウを瓦礫の影まで突き飛ばし、大声で叫んだ。
「逃げろ!!こいつらは俺が相手する」
その瞬間、黒い方が造り出した電気の塊みたいなモノがリンドウ目掛けて撃ちだされた。
白い方を食い止めているリンドウはその攻撃を防ぐ統べは無かった。
「リンドウさん!!」
――――ガバッ
ショウは手を前に伸ばしながら、勢いよく起きた。
「ハァ…なんだ…夢か…」
でも夢にしては、リアルすぎた…。
汗で張りついた前髪を掻き上げて、取り敢えず寝室から出た。
――――…あの後、リンドウさんは…電気の塊をもろにくらって…
ショウはハッとなり、リンドウさんの身に何かあったのではないか、と嫌な予感がした。
いち早く彼が無事な事を確認したくて、勢いよく階段を駆け降りる、そして彼がいつも居るキッチンへ走った。
キッチンに着くと、リンドウが何時ものように煙草をくわえながら、朝食を作っていた。
バタバタと駆けてきたショウに疑問を持ったリンドウは取り敢えず理由を聞いてみた。
「どーした?ショウ。そんなにあわてて」
「リン…ドーさん…」
リンドウの姿を見たショウは、涙を流しながらヘナヘナと地べたに座り込んでしまった。
「なっ!どうしたんだよ…急に…」
リンドウはガスコンロの火を止め、ショウをリビングにあるソファーに座らせた。
「なにがあったんだ?」
「…夢…を見たんだ。リンドウさんが獣に殺される夢…」
そしてショウは夢の全部をリンドウに話した。
「そうか…
でも俺は生きてるんだし、そもそも、そんな化け物は多分、居ないと思う。
だから、泣き止めって」
そう言いながら、リンドウはショウの髪を梳くように撫でた。
ショウはコクンと一度だけ頷くと、リンドウの胸に顔を埋めた。
「リンドウさん…。アタシの前から居なくならないで下さい…」
リンドウは一瞬、ショウの行動に驚いたが、すぐに目を細めてショウの背中に手を回した。
「あぁ…」
――――…ハァ…反則だろ…そんな行動…。
内心そう思いながら、ふと時計が目に止まった。
AM8:10
――――…なんか…、名残惜しいけどさ……
こいつ今日学校あるよな…
リンドウはハァとため息をつくと、ショウの頭を突きながら
「ショウー。8時10分だけど、学校間に合うのか?」
「…マジ?」
「あぁ…」
バッとリンドウから体を離し、遅刻するぅぅぅと叫びながら2階に駆け上がるショウを見ながら
リンドウはクククと喉を鳴らしながらキッチンへ向かった…。
*end*
(早く支度しろー。バイクで送っていってやるからー。)
バタバタと家中走りながら用意をするショウを見ながら、
溜め息を一つ。
《さっきの可愛かったショウは何処にいったんだか…》
っと思ったり、思わなかったり…。
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初リンドウ夢!
…こんなキャラだっけw
ほの甘を目指したんだが、なってんのか?
てか甘いって何なんですか?それっておいしいんですか?
にしても我ながらくどい文だなとおもう←
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