※≪真・三國無双≫※
□≪生まれ変われたなら≫
1ページ/1ページ
今宵は満月の月明かり
暗闇から姿を明るく照らし出す月
俺は、盃に入った酒を静に煽る。
今は風呂で汗を洗い流し、兜や重い鎧を脱ぎ布一枚を身体に纏う。それだけで、何とも清々しいことか。
ザザッ
気付けば足音がする 此方に向かって来ている。
まあ、このように静な夜だ足音ぐらい聞こえよう。
するとその足音は 、俺の背後で止まった。さぁ、声を掛けてみるか…?
「俺の背後に立つのは、誰だ?」
「済まない、余りにも美しい光景だったのでな、声を掛けるのが惜しくてね」
「太公望殿、」
錦色の瞳が私を見据える。この漂う異様に神秘的な空間が私を駆り立てる。
この私が、まるで…フフフフ
滑稽な……‥
私は、思考を馬超に戻し彼歩み寄る。
「馬超…私も貰っても良いか」
「嗚呼…構わない」
私は、馬超の右隣に腰を降ろし胡座をかき馬超から盃を受け取った。
「そうか、」
受け取ったその際馬超の白い掌に触れた…
「有り難く戴く」
「嗚呼…では御次しよう」
すると馬超がほんのり微笑む。私は、やはり貴方が美しいと想った…。
「太公望殿!?っ…っぅ!!んん……‥」
私は、何とも堪らなくなり、酒を注ごうとした彼の腕ごと掴みもう片方の腕を彼の腰に回し、強引に彼の身体を私の身体と密着させ、おとがいに手を寄せ馬超の唇を奪った。
それから、彼の唇を味わい彼との、唇との距離を僅かにだけ取る。
「太公望殿、何の真似か!?」
「すまないな、突然、どうやら私は、貴殿が好きらしいんだが?」
「はぁ?・・・」
馬超は、頬を若干染め、私から視線を下に反らす仕草に愛しさに、私の体は高まっている。
(愛らしいなぁ、、、)
「馬超、私は、貴方に一目惚れしたのだ。
、今宵私を受け止めてくれまいか」
「た、太公望殿!?俺は・・・」
そして、その縮んだ距離のまま、私の熱い体を、馬超に抱き締める様に押し付け、彼の耳許で囁いた。