エグゼ
□ウイルス
1ページ/2ページ
ぐらぐらくらくら
頭が痛む、どこかのデータがウイルスに犯されているのかな 早く熱斗君に言ってメンテナンスしてもらわないと
ふらついた足取りで電脳世界を歩き回る、何処まで歩いたのかは解らないけれど、後ろを振り返っても誰も居なかった
僕の歩く道には真っ赤な渋滞が敷かれ、柔らかい踏み心地
空から降ってきた小石を弾き飛ばし 空を見上げる 沢山の石が僕目掛けて降ってきて
「メンテナンスしてもらわないと」
電脳世界すべてまとめて何かおかしいな どうして空から石が降ってきて、地面が柔らかいんだろう
「熱斗君、熱斗君!」
呼び掛けても何も返事はない おかしいなぁ今学校なのかな?
僕は赤く柔らかい道を独りで歩いた。
→あとがき