◇Wonderland dyed red
□Chapter‐8
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再び歩き出し
注意深く見ると
良い感じに枝が伸びた木が。
それによじ登り
塀へと飛び移る事に成功する。
しかし
思った以上の高さに
アリスの目が眩み。
バランスを崩し
塀の外側へと落ちた。
…あれ?痛くない。
不思議に思い
見ると
アリスの下に青年が。
「つぅ〜…痛てて…
あッ!君、大丈夫かい!?」
いや、どう見ても
あなたが
大丈夫じゃないでしょ。
ボロボロな自分は気にせず
ピンピンしているアリスを
爽やかな笑顔で気遣う青年。
気持ち悪い。
取って付けたような
笑顔の裏に
何を隠しているか
わかったもんじゃない。
苦手なタイプだ。