◇Wonderland dyed red

□Chapter‐8
2ページ/8ページ

 

再び歩き出し
注意深く見ると
良い感じに枝が伸びた木が。

それによじ登り
塀へと飛び移る事に成功する。

しかし
思った以上の高さに
アリスの目が眩み。

バランスを崩し
塀の外側へと落ちた。


…あれ?痛くない。


不思議に思い
見ると
アリスの下に青年が。


「つぅ〜…痛てて…
あッ!君、大丈夫かい!?」


いや、どう見ても
あなたが
大丈夫じゃないでしょ。


ボロボロな自分は気にせず
ピンピンしているアリスを
爽やかな笑顔で気遣う青年。


気持ち悪い。

取って付けたような
笑顔の裏に
何を隠しているか
わかったもんじゃない。

苦手なタイプだ。

 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ