◇Wonderland dyed red
□Chapter‐6
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「奴は…
どんな風に
君に触れたんだ…?」
ブラッドが
アリスに覆い被さり
その背中を指でなぞる。
「…やッ!触らないでよ!」
「目の前で君を!
外の男にかっ拐われた
私の気持ちが解るか!?」
アリスの拒絶に
ブラッドが声を荒げて。
見たことのない姿に
アリスの動きが止まる。
「君がいない間も…
嫉妬でおかしくなりそうだった。
そんな男を
憐れんでくれないか…?」
興奮してしまった自分を
恥じるように声を潜め
ブラッドがアリスを見つめる。
「どうしろって言うの…?」
「なに、難しい事じゃない。
気持ち良い事をするだけだ…」
そう言ってブラッドは
アリスの首筋に顔を埋めて。
その白い肌に舌を這わせた。