◇Wonderland dyed red
□Chapter‐9
1ページ/12ページ
この世界は
不思議の国だからか
お腹が減る
という概念が無い。
洋服や身体が汚れても
いつの間にか
綺麗になっていたり。
色々と便利な世界だ。
それでも
美味しい料理を食べたいし
お風呂にも入りたい。
今すぐに。
なんというか
まぁ、ぶっちゃけ
迷子になった。
なにこれ?
エースの呪い?
元はと言えば
エースの
ありえない方向音痴のせいで
すでに迷子だった訳だが。
なんとなくは
現在地を把握していた。
しかし、夜になり
辺りの景色や太陽の位置などが見えない為
まったく方向が解らなくなってしまった。