◇Wonderland dyed red

□Chapter‐5
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楽しい時間は
あっという間に過ぎるもので。

ビバルディとのお茶会で
かなり時間が経ってしまった。

この世界には
時計という物が無いので
正確にはわからないが。

寂しそうな顔のビバルディに
後ろ髪引かれながら
ハートの城を後にした。


ブラッドたち
心配してるだろうな…。


アリスは
自然と早足になって
帽子屋屋敷へと急ぐ。


その途中
急に時間帯が夜へと変わり。

アリスの歩いていた森は
真っ暗になってしまった。


闇は嫌いじゃないけど
少し慎重に歩こう。

この世界は
何が起きても不思議じゃない。


そう思った矢先。

ガサリと
草むらが音を立てる。

 
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