上琴小説「長編」
□二章 全てが変わった日
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二章
「手術中」と赤くランプが光っている。
上条当麻はかれこれ二時間、手術室の前のベンチに腰をかけて座っていた。
ここは病院であり、今、御坂が手術を受けている最中である。
当麻は、御坂が助かるように祈りつつ、さっきの出来事を思い出していた。
状況整理しないと頭がおかしくなりそうであったからだ。
二時間半前・・・・
当麻と御坂は、買い物の帰りで、当麻の家に行きケーキを食べる予定だった。
だが、交差点のところで猫がうずくまっているところを当麻が発見し、助けようとしたところにトラックが走ってきたのだった。
当麻は必死にここまで思い出した。
当麻「そして、それからどうなったんだっけ・・・」
当麻は必死に思い出そうとして、ようやく1つのことを思い出した。
当麻「・・・そうだ、俺を助けようとして、御坂が・・・・トラックにひかれたんだった・・・」
当麻「御坂・・・なんか言ってたな。」
当麻「なんて言ってたっけ?」
どうしても何と言ってたか思い出せなかった。