08/08の日記

18:39
水戸黄門…
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最近、水戸黄門の再放送を見ることがあります。
知らない間にかげろうお銀が疾風のお娟になっていたりしてビックリです。
が、くのいち美咲たんと若君碓氷さんのお話とか良さそうですね。



「美咲、ここにおいで」

蝋燭の薄明かりが私を追い詰めるように揺らめき、心臓が早鐘を打つ。
「私は……拓海様の警護を仰せつかってこの場におります。どうかお戯れは…お許し下さい……」
「男と女が閨(ネヤ)にふたりきりで、無粋なことを…」
影のかかる拓海様の笑みは陽の下で拝顔した清廉な笑顔とあまりに違い、その色香に惑わされてしまいそうになる。
「ですが、そのようなこと…」
どうしたらいいのか分からずに動けずにいる私に業を煮やしたのか、拓海様は自ら私の許に歩み寄り隣に腰を下ろす。
「美咲、くのいちなら閨の相手も務めるものじゃないのかな?」
「ッ−−…!」

私の肩を抱く拓海様の囁きに、いよいよ逃げ場のなくなった身体が小さく震え出す。
「私は…っお許し下さい…。そのようなことは、私にはとても務まりません。ですからどうか、お許し下さい」
拓海様が期待しているような房術を、私は持ち合わせていない。
いや、房術どころか私にはその経験すらないのだ。
里での私は男勝りに剣術や体術を磨き、くのいちでありながら身体を“使う”ことを拒否して今日(コンニチ)召し抱えられるまでそれらの事柄を遠ざけて来たのだ。

だから拓海様にお召し抱えが決まったと聞いた時には安堵に胸を撫で下ろした。
年若い城主ではあるが女性を虐げた話はおろか、女色に溺れるといった話すら耳にしなかった。
そのような人物であれば、くのいち風情に無体を働く筈がないと、信じていた。



みたいな感じで。ただの蜜と唾の和風バージョンですね(笑)

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