novel

□BLOODY VALENTINE
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「だめだよ鮎沢、ちゃんと抵抗してくれないと、止まんなくなるよ」
もう一方の手をカーディガンの下に潜り込ませてブラウスのボタンをはずしていく。
彼女の滑らかな肌に直接触れたい。
「いいの?」
「ダメ、だ…ここでは…」
しぼりだすような声でここでの行為を止めようとする彼女。
「分かった。俺の部屋に行こうか」
直接触れた彼女の胸から鼓動が伝わってくる。

「……書類、が…」
「明日でもいい書類だよね」
スカートの中で下着越しに彼女を愛撫する。
「早く決めて。ここか、俺の部屋か」
とがった胸の先を軽く引っ掻く。
「っやめろ…そんな気分じゃない」
「俺はとっくに“そんな気分”だよ」
だから本当はここで、このまま…
「シたい…」
吐息と共に耳元で囁く。
下着をずらし彼女の中に侵入しようとした時、
「ッまって…碓氷の、部屋で……」
俯く彼女の顔は見えないけど、耳まで真っ赤に染めて、
お願い、と続ける彼女の可愛さに口元が緩む。

だけど、俺を焦らしてくれたお仕置きはしないとね。
「俺の部屋で、舐めまわしてあげるよ」
「ッこの変態!!」


俺たちは寄り添い、二人きりになれる場所に向かった。


end
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