novel 2

□an aphrodisiac(R‐18)
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息苦しさを感じて目を醒ますと、俺の目に月明かりを浴びて妖しく微笑む彼女の姿が映る。
「…美咲ちゃん?いつ来たの…」

『いつでも好きな時に来ていいよ』

そう言って合鍵を渡したのは、いつだったか…。
合鍵を持っているくせに、生真面目な彼女は今までただの一度も黙って俺の部屋へ入って来た事はなかった。
そんな彼女がこんな夜中に俺の所に来るなんて、何かあったに違いない。

俺はサイドテーブルに置いた眼鏡をかけると、もう一度彼女に向き直る。
「どうしたの?こんな時間に、何かあった?」
ベッドの上で上体を起こして問い掛ける俺に、微笑んだまま近付いた彼女は、方膝をベッドの上に乗せると片手をベッドにつき、もう片方の手で俺の頬を撫でる。
「美咲ちゃん、何…−−」
訝しがる俺の言葉は、不意に重ねられた彼女の唇に飲み込まれ、代わりに熱く甘い舌が差し入れられる。

彼女はそのまま体重をかけ、上体を起こした俺を再びベッドに仰向けに寝かせる。
身体を密着させるように覆い被さる彼女に、事態の飲み込めない俺の下半身が、主張を始める。
俺の熱を感じた彼女の腰が微かに揺らめき、重ねた唇を離すと、彼女はようやく言葉を発した。
「眼鏡、邪魔…」
思考が停止したままの俺は、艶めかしく囁く彼女に言われるままに眼鏡をはずす。
そんな俺の様子を見た彼女は、俺に見せ付けるように一枚一枚ゆっくりと洋服を脱ぎ捨てる。

何かがおかしい。

そんな考えは、目の前で繰り広げられる光景によって頭の隅に追いやられ、今や完全に屹立した雄根は彼女を求めて熱く滾る。
下着姿になった彼女は、張り詰めた俺を熱っぽく見つめると、ペロリと唇を舐めその手を伸ばす。
彼女は俺の上に跨がると、俺のTシャツに手をかけて途中まで脱がすと手首の所できつく結ぶ。

どうやって結んだのか、Tシャツから手を抜く事が出来ずにもがく俺の手を、彼女は両手で押さえ付けるると、顕わになった俺の胸に舌を這わす。
「ッ……鮎沢…」
ゾクリと背筋に走る痺れは、俺に更なる熱を与え勃ち上がった肉棒が下着の中でヒクリと揺れる。
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