thanks

□HAPPY
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【HAPPY】



例えば、凍てつくような寒さの公園を独りで歩いている時、言いようのない寂しさを感じる。
彼女が隣にいないだけで、俺の日常は憂鬱なモノクロームに包まれる。
だけどそれすらも、以前の俺なら気にならなかった。
彼女という温もりを手に入れて、初めて気が付いた。
世界がこんなにも鮮やかな彩りに満ちている事に。

この眩しさにまだ慣れない俺は 時々立ち止まってしまう事もあるけど、それでも一歩づつ歩いて行こう。
掴んだ手を離さないように。
温かい彼女を失わないように。

−−−鮮やかな世界を君と二人で生きていきたい……。

いつか眩しい光に慣れる事ができたら伝えよう。
心からの言葉を……。



end

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