novel
□女神(R‐18)
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想いを伝えて、確かめあって、そうなると信じていた。
彼女の心を少しづつ開いて…そうなる筈だった。
あの日までは。
“届かないなら、壊してしまえ”
その言葉に、俺は従った。
喉の渇きを覚えてキッチンへと向かう。
あの日以来、俺は彼女の身体を貪り続けている。
彼女の柔らかな身体に突き立て、最後の一滴まで注ぎ込む。
だけど、それでも足りなくて。
俺は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと、ソファで眠る彼女を起こさないように、暗いままの部屋を進む。
「鮎沢?」
気配のないソファに背筋がヒヤリと凍る。
俺は注意深く辺りを見回し、彼女の名を呼ぶ。
逃げる筈がない、俺が彼女を留めておくためにかけた保険は、重い鎖となっている筈だから。
「−−−ここにいる」
穢され尽くした筈なのに、まるで無垢なままの彼女が眩しくて、目をすがめ、窓の外を眺める彼女を後ろから抱き締める。
「逃げたかと思った」
やや皮肉げに言った言葉に、彼女の肩がピクリと揺れる。
窓ガラスごしに俺の顔を見ていた彼女はゆるゆると首を振る。
「外を、見ていただけだ」
力無く項垂れる彼女を抱き締める腕に力を込めれば、ガラスに映る表情は硬く、微かな怯えを滲ませる。
「心配しないで、約束は守るよ。鮎沢がここに居てくれるなら、お母さんと紗奈ちゃんのことは、何があっても守ってあげる。だけど……わかってるよね?」
俺の言葉に歪むその横顔さえ、美しく愛おしい彼女。
「そんな顔するから、欲しくなっちゃった」
灯った熱に従って彼女を撫で回し、身につけていたシャツをはだけさせる。
窓に手をつかせて腰を突き出させると、俺は屹立した自身をズボンから取り出し、彼女の秘唇に擦り付ける。
「っ…碓氷…ここで?」
窓に手をついたそのままの体勢で、顔だけを俺に向ける。
「いいよね?」
腰を前後に動かし昂りで彼女の狭間を嬲と、溢れた蜜が絡み付く。
「美咲ちゃんも感じてるみたいだし」
強張りの先端で彼女の肉芽を捏ね回すと、弾かれたように背中をのけ反らす。
「でも、外から…」
「見えないよ。部屋の中、暗いから。それに、見られても構わないしね…エロ可愛い美咲ちゃんを、見せびらかしたい気分」