novel

□DRIVE(R-18)
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最近忙しかった彼女が久しぶりに俺の部屋にいる。
それだけでウキウキとした気分になる自分に呆れながら苦笑する。
そんな俺とは対照的に傍によるだけで俺を警戒し、逃げていく彼女。
今もソファに座る彼女の隣に座ろうとして、逃げられた。

「せっかく二人っきりなのに、何で逃げるかなぁ」
俺と距離をとり睨み付ける彼女に聞いてみる。
「だってお前が変な事言うから…」
ほんのりと頬を染めて拗ねたような顔をする可愛い彼女。
「え−?俺なんか言ったっけ」
きっと生徒会室で言った台詞の事だろうけどとぼけて見せる。
「なんかって…お前、覚えてないのかよ」みるみる真っ赤になる彼女との距離を少しずつ詰めていく。
「だって俺、変な事なんて言ってないよ」
壁際に追い詰められた彼女は俺を上目遣いで睨みながら続ける。
「生徒会室で言った事、あれは変な事だろうが」
「舐めまわしたいって言った事?」
「っ覚えてるんじゃないか」
俺は両手を壁に付いて彼女の逃げ道を塞ぐ。
怒ったような、困ったような顔をした彼女は何とか逃げようと試みている。
「変な事じゃないよ。大好きな女の子の事を舐めまわしたいって思うのは自然なことでしょ?」
言いながら顔を寄せ、彼女の唇をペロ…と舐める。
舌先に感じる彼女の熱が俺にも伝染する。
「だから、俺を焦らさないで?」
押さえが利かなくなるから、と彼女の首筋を舐めると、
彼女はかすかに頷いた。

俺は彼女を壁に押し付けたまま一つ一つボタンをはずしていく。
少しずつ露になる肌に舌を這わせながら彼女の顔を見れば、恥ずかしそうな表情で俺を見つめている。
「どうしたの?そんな可愛い顔して」
「……ここでは、恥ずかしい…」
ベッドに行きたい、と言外に告げる彼女。
「ダメ。鮎沢が俺を焦らすからもう我慢できない」
「っ…なら、電気…消して…」
真っ赤な顔で恥ずかしげに強請る彼女は、可愛すぎて反則、というより犯罪に近いかもしれない。
そんな顔されたらもっと苛めたくなる。
「碓氷…」
「それもダメ。だってここからじゃリモコンもスイッチも、届かない」
涙目で睨んでも可愛いだけだって、何度言ったら覚えてくれるのかな。
「明かりは点けたままで、ね…鮎沢の全部を見せて」
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