novel 4

□P・A・R・A・D・O・X(R‐18)
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『えっ!?ミサちゃん、わかめ酒を知らないの?』
聞いた事のない単語に首を捻る私に驚きの声が上がる。
『はあ…、すみません。未成年なものですからお酒には疎(ウト)くて…』
しかし…知らない事がそれほど驚かれるような事なのだろうか?
疑問に思う私をよそに目の前の二人組は会話を続ける。
『日本の伝統文化だよ?』
『そうそう。それじゃあ、いままでのお正月はどうしてたの?』
『え…お正月?お屠蘇ではなくてですか?』
そんな年中行事に関わる事だとは知らなかった私が驚きに声を上げると、客達は我慢できないとでも言うように笑い出す。
『あ、あの…ご主人様?』
訳もわからずに肩を揺らす男達に声をかけると、男達はなおも笑い続け、件の酒についてもう聞けそうにない。

−−−−後でさつきさんにでも聞いてみるか…

私は男達に頭を下げると疑問を胸に階下へと下りたのだった。



「ほら。もっとしっかり脚を閉じないと零れちゃうよ」
「で…でも、こんな…」
素肌に碓氷のシャツを羽織らされただけでベッドに座らされた私が助けを求めて見上げると、碓氷は意地悪く口の端を上げる。
「俺の言う通りにするって約束したよね?」
閉じさせた脚の付け根に注いだ酒を舐め取った碓氷はそう言うと、温(ヌル)く燗を付けた酒を再び注ぐ。

人肌よりも少し熱く感じる酒を素肌に受け、それをゆっくりと舐め啜る行為を何度も繰り返され、もじもじと擦り合わせる大腿に僅かずつ漏れる日本酒が花弁に染み込む。
「あ…っやぁ、…っもう止めッ……もうわかった、から…っ、あ」
身を捩る私に唇を濡らした碓氷は顔を上げてスッと目を細める。
「まだだよ鮎沢。せっかくだから用意したお酒がなくなるまで付き合ってね」
「や…ぁ…そんな……」
両側から押さえ付けるように太股に手を添えた碓氷が再び俯いて舌を伸ばす。
「あぁ…ぅ…、んっ、っ」
注いだ酒を全て舐め取った筈なのに、碓氷は相変わらず舌を伸ばし閉じた狭間の奥まで舌を這わす。
「は、ぁ…ッン、やっあ」
弄ぶ舌がようやく私から離れ、安堵に息を吐くとまたしても酒が若草に落とされる。
濡れた若草を舌の先で掻き分けた碓氷は、注いだ酒をそのままに秘裂を割るように舌を潜らせる。
「アアッや、あつッ……、いや、碓氷…あつい…の…」
秘裂を割った舌を伝うアルコールが敏感な粘膜に焼ける熱さをもたらして、弾かれたように背中を仰け反らせる。
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