novel 4

□ピンク スパイダー(R‐18)
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あの日……、結局は用意した物を渡すことが出来ないまま日付が変わり、宣言通り手加減なく弄ばれてしまったことを思い出すだけで、顔どころか身体中が熱くなる。
何度も休ませてくれと頼んだのに聞き入れてくれなくて、それどころか私がそう言う度に更に激しく穿たれて……。

だから本当は、今日はここには来たくなかった。
この扉をくぐった後、自分がどんな目にあうかの想像くらい、容易に出来てしまう。
しかし過分な程の気持ちを受け取ってしまったからには返さない訳にはいかない。
私はキュッと唇を引き結ぶとインターホンに指を伸ばした。



チャイムを鳴らすと些(イササ)かも待つことなくドアが開き、柔らかい笑みを浮かべた碓氷が恭(ウヤウヤ)しく私を迎え入れる。
碓氷はドアが閉まったのを確認すると私の腰を抱き、唇を重ね合わせる。
いきなり滑り込んできた熱に口腔が嬲られ、ゾクリと身体を震わせて声を漏らす。
「ん…っ」
私を酔わす口付けに身を任せるように碓氷に身体を預けると、腰を抱いた指先が悪戯に蠢く。
「っ…ゃ…」
そろそろとスカートの中に侵入した手に身を捩り上目遣いに碓氷を見上げると、情欲を宿した瞳で見つめ返され身体の奥深くがキュンと疼く。

淫らに反応する身体に困惑しているうちにスカートの中に侵入した指が背中側から狭間を嬲る。
ゾクゾクとした疼きにくねらせた身体に硬く滾る凶器を押し付けられ、嬲られる狭間がじわりと蜜を溢れさせる。
「は…ぁ…っあ…」
ゴツゴツとしたジーンズ越しに薄布の中で起ち上がった肉芽が擦られ、重ねた唇から吐息とともに唾液が零れ落ちる。
狭間の薄布が横に寄せられ長い指の先がヌプリと蜜壷に飲み込まされる。

浅い抜き差しにクチュクチュと恥ずかしい水音が響き、相変わらず擦り上げられる花芽に走る痺れが花襞を掻き混ぜる指をビクビクと締め付ける。
「可愛いね…。ね…もう挿入(イ)れてもいい?」
掠れた声に耳孔が犯され、戦慄く身体がブルリと震える。
「あ…や……ぁ、あ…ん、…っダ…メ」
「…もっと可愛がって欲しいってことかな?」
小さく呟いた碓氷は返事を待つことなく掻き混ぜる指を増やして私を更に追い詰める。
「…だめ…、…これ以上は………ベッドで……お願い…」
私は自らねだる言葉を口にして碓氷の胸に縋り付いた。
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