novel 3

□イロゴト(R‐18)
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目が覚めると、すっかり身体が“開いて”いた。

碓氷の腕の中で目覚めた私は、喉の乾きを癒すために身体を起こそうとして下腹に力を入れた瞬間にトプリと蜜壷から零れる体液を感じて息を呑む。
行為の最中(サナカ)、何度も絶頂を迎えさせられる私が、激し過ぎる愉悦に最後まで意識を保つ事ができずに、そのまま悦楽の淵(フチ)に沈む事は珍しい事ではないのだけれど、それでも覚醒した後に行為の名残を感じると、恥ずかしくて仕方がない。
常ならば碓氷によって清められている身体には、そこかしこに交歓の痕が見て取れて、いっそう私をいたたまれない気分にさせる。

チラリと碓氷に目を遣ると、規則正しい寝息をたて、目を覚ます様子はない。
私は体内の白濁液を零さないようにそっとベッドから降りた。



勢いよく肌を流すシャワーにようやく一息つくと、私は恐る恐る狭間に指を伸ばす。
私の体液と混ざり合った欲液を掻き出す為に蜜壷に指を挿れると、猛烈な羞恥が私を襲う。
意識のない私を清めるのに、碓氷が同じことをしているのかと考えるだけで身体が熱くなる。
クチュ…と掻き出される粘性の体液が、色を失ってもまだ奥から溢れてくるようだ。
「……−−ッ」
後から後から溢れてくる蜜は際限なく滲み出て、私を困惑させる。

−−−こんな、…これではまるで、自慰じゃないか……。

自らのはしたない想像に、蜜壷が震えて無意識のうちに指が奥まで滑り込む。
「んっ、…は、ぁ」
掻き混ぜる指は、長さも太さも碓氷のものとはまるで違い、蠢く淫壁を満たすことができない。
奥に残された残滓が燻る熱となって私を責める。

私は震える指先を薄い包皮に包まれた核に伸ばし、自らを慰めるようにそっと転がす。
「ッア、あぁ、っ、…ッ」
淫らな指戯に漏れる声が艶を帯び、碓氷を求めるように腰が揺らめく。
立ったまま、頬と肩をバスルームの壁に押し付け、脚を肩幅に開き腰を突き出すようにして淫戯を続ける。
もしも、今、碓氷が扉を開けたとしたら、右手で蜜壷を掻き混ぜ、左手で肉芽を弄りながら腰を揺らして快楽を貪るあられもない姿を見られてしまう。
堪え難い羞恥のはずなのに、その妄想が私を捕らえて離さない。

(目を醒ました碓氷が、隣にいない私を探して、音のするバスルームに足を向ける。私はそんな事には気付かずに、秘裂に突き立てた指でぐちゃぐちゃと浅ましく腰を振りながら自らを慰める。)

考えただけで、気が遠くなりそうだ。
だけど左手で弄る紅い突起が肥大してジンジンと疼く。
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