novel 3

□RUBY(R‐18) 
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滲む熱に狂気を覗かせる碓氷に背筋がゾクリと粟立つ。
「だから、ね?もうこんな格好他の男に見せないでね?」
形の良い唇が弧を描き、私に同意を求める。
コクコクと私が頷くと碓氷は深い口付けをひとつ落とす。
「そう。わかってくれて嬉しいよ。じゃあ帰ろうか?」
笑みを浮かべて私の衣服を整える碓氷に私は声をかける。
「碓氷…?だってまだ店長が…」
「ん?ああ、店長なら、もう帰ったよ。『美咲ちゃんと仲直りしたいから、二人きりにさせて下さい』って言ったら鍵をくれて、『戸締まりよろしくね』だって」
碓氷は目の前に取り出された鍵に愕然とする私の身体を起こさせると、そのまま首に手を回して耳元に唇を寄せる。
「−−ご主人様より先にイク、堪え性のないメイドは一から躾直さなきゃね…」
碓氷はそう言って首筋を舐め上げた…。



end
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