novel 3

□RUBY(R‐18) 
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ひんやりと冷たかったテーブルが私の熱で体温と同化し、押さえ付けられた手首の拘束すら痛みよりももどかしい疼きとなって碓氷の味方する。
二人きりの薄暗い店内に淫らすぎる空気が立ち込めて、もうまともな判断ができない。
既に碓氷の指は下着の中で蠢き、聞こえる水音が蜜の音なのか、執拗な口戯で痛い程立ち上がった乳首を弄ぶ唾液の音なのかもわからない。
「あ…ぁ、あ…っ」
入口だけの刺激に私の腰がねだるようにくねる。
ちゅぷちゅぷと蜜杯に湛(タタ)えられた蜜が、抜き差しされる指に合わせて狭間を舐め落ち、おそらくドロワーズではもう吸い取れずにスカートにまで染みを広げていることだろう。

酷く長い時間、焦らすように私の蜜肉が嬲られ、だらしなく開かれた大腿がガクガクと震え続ける。
「碓氷…、うすぃ……」
柔らかく蕩けた膣肉を熱杭で抉られる悦楽を欲して、媚びを含んだ声で碓氷を呼ぶ。
碓氷は私の呼び掛けに口角をあげ、淫らに引き攣る膣襞を指腹で強く擦る。
「ッ、…!っあ、ああっ…っ!」
気まぐれに与えられる強い刺激に私の背中が大きく仰け反り、一瞬だけ満たされた淫肉が大きくうねる。
しかし充溢(ジュウイツ)は仮初めでしかなく、悶える膣道がいっそう戦慄く。

「ぁ…ぁあ……、碓氷…も…ぉ…願、い」
熱に浮されたままにねだると、口角を上げた碓氷が私の耳元でそっと囁く。
「違うでしょ?鮎沢は今、“美咲ちゃん”なんだから、俺のことは“ご主人様”って言わなきゃ」
「はっ…あ、あぁ…ん」
囁く熱い息が首筋を擽り、ゾクゾクと身もだえる。
「それに、『お願い』じゃないよ。なんて言うんだった?」
問い掛けられた言葉を思い出そうと、淫らさに埋め尽くされた思考が記憶を反芻(ハンスウ)する。
だけど嬲られ続ける蜜壷によって、掻き集めた記憶はすぐに霧散してしまう。
「わか……なぃ、教…えて…?ご主人、さま…」
意地悪な笑みで私を苛む碓氷に甘えた声で呼び掛けると、碓氷は笑みを刻んだその唇をペロリと舐め、殊更にゆっくり答えを口にする。
「『美咲は、ご主人様にお仕置きされて悦ぶ淫乱なメイドです。』だよ」

掠れた声で唆かされて頭の芯が熱くなる。
屈辱的な言葉を要求されて、それでも燃える身体は碓氷の言いなりに言葉を紡がせる。
「……−−美咲は、ご主人様……に…ぉ仕…置きされ…て悦ぶ…−ぃ…い……淫…らん…な、メイドです」
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