novel

□HONEY HONEY(R‐18)
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「どうしようか?」
明らかに、私の意見を聞く気なんかないくせに、うそぶく男は実に楽しそうだ。
これから私の身に降り懸かるであろう事を考えると、恥ずかしさで身震いが起こる。
それは、或はとうに教え込まれた身体が期待する、快楽の震え、なのかもしれない……。

カーテン越しに射し込む朝日の中で、全てが晒される。
「隠したりしたら、お仕置きだからね」
冗談めいた口調ではあったが、十分に本気を感じさせる眼差しで宣言され、私の手はシーツを掴んだまま、動かせなくなる。
いっそ拘束されたなら、自分の意思ではないと言い訳する事もできるのに、そんな逃げ道さえ用意してくれない程、怒っているのだ、と今更ながらに理解する。

「綺麗だよ。美咲」
朱に染まった私に囁かれるそれは、甘苦の時間の始まりの、合図。

大きな手が、私の片頬に添えられる。
たったそれだけの事で、私の身体はビクリと跳ね、拓海の口には満足そうな笑みが浮かぶ。
「いつまでも初々しいね。だから、俺も…堪らないよ」

反り返った拓海を見せ付けられて、横を向き、目を逸らす。
そんな私の手を取り、昂ぶりに導く。
「ねえ…俺の、どうなってるか、教えて?」
「や…そんなの、言えない……」
手の平の中の雄幹は熱く、私を求めて脈打ち、その存在を主張する。

「俺の、美咲の中に入りたくて、硬くなってるの、わかるでしょ?」
「あっ…ん、や…」
拓海は脚の間についた膝を狭間に押し付け、擦り上げながら私の言葉を待つ。
「っ…拓海」
「うん」
覚悟を決めた私の声は恥ずかしさで上擦りながらも、拓海の望みを紡ぐ。
「拓海の…硬くて、すごく、熱い…」
恥ずかしさで、私の鼓動は高まり、激しくなっていく。
だけどその羞恥さえも、拓海の手によって、快感へとすり替えられてしまう。

望む言葉を引き出した拓海は、私の体中に口付け、紅い痕を残していく。
その度に痺れるような感覚が広がり、私の口からは拓海を求める甘い吐息が零れる。

「…拓海、早く……」
私からねだるその言葉に、一瞬だけ以外そうな顔をした後、すぐに優しい微笑みで応えてくれる。
「珍しいね。美咲からなんて…、嬉しいよ」
ぐっ、と押し当てられ時間をかけて侵入する、硬く太いこの剛棒は、狭隘な私の中を隙間なく満たし、慣らされた身体であっても僅かな疼痛をもたらす。
「動くよ」
息を吐きながら奥まで拓海を受け入れた私を労るように、抽送が開始される。
緩やかな抽送に併せて、私の肉襞は拓海に絡み付き、剛直の一番太い所で内壁をえぐるように抜き差しされ、私と拓海を繋ぐソコから淫らな水音が聞こえるようになれば、僅かな疼痛は蕩けるような快感に変わっていく。

「拓海…、熱い、…の」
ゆっくりと高められた身体は、自分の意思ではもう止められない程の熱を持ち、理性を焼き焦がす。
「あっぁあっ…んぁっ」
奥に差し込まれたまま円を描くように腰を押し付けられ、焦がされた理性が剥がれ落ちる。
「凄いよ美咲。ぬめって、吸い付いてきてるの、わかる?」
「あ…あぁん、熱くて、拓海の……あつくて、もぅ……あっ…おっきぃ、のが…奥、ぅんん…まで、いっぱいで、…ぁあん、やっ…たくみ、のが…中を擦って……、ぁ、ぁ、やぁ……おねがいぃ…もぅ、だめ…なの…」

剥がれ落ちた理性と共にねだれば、いっそう硬さを増した剛直が最奥まで叩き込まれる。
「ひああぁんっ!」
両脚を抱えられ、強すぎる刺激を逃すことができない私は、ただ声を上げ続け、拓海の背中に爪を立てる。
「たくみ、たく…み、も、もぅ…私……ッ」
私が達したのを確認した後、拓海の欲望が身体の奥で弾けた。
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